※ その他の文章など

感情に飲み込まれてしまう方へ~怒りや不安に振り回されていませんか~

              

普段は我慢しているのに
あるとき急に怒りが止まらなくなる

頭では考えすぎだと分かっているのに
不安がどんどん大きくなってしまう

あとで振り返ると
「なぜあんなに怒ったのだろう」
「なぜあんなに不安だったのだろう」
と思うことがある

そんなことはありませんか?

たとえば、

相手の一言が気になって
何日も頭から離れなくなる

不安な気持ちを紛らわせるために
食べ過ぎたり
買い物をしたり
ゲームをしたりしてしまう

普段は我慢しているのに
ある日突然
糸が切れたように怒ってしまう

そして後になって
自己嫌悪になる

一つひとつは
違う悩みに見えるかもしれませんが

その背景には
「感情に飲み込まれてしまう状態」
が関係していることがあります。

なぜ感情に飲み込まれてしまうのか

私たちは普段

「少し不安だな」

「少し腹が立ったな」

と感じながら生活しています。

ところが、
人によっては

不安や怒りが出てきたときに

その感情を感じている

というよりも

その感情そのものになったような状態

になってしまうことがあります。

そうなると

頭では大丈夫だと分かっているのに
不安が止まらない

本当はそこまで怒るつもりはなかったのに
怒りが止まらない

考えすぎだと分かっているのに

考え続けてしまう

ということが起こります。

これは
意志が弱いからでも
性格が悪いからでもありません。

その背景には
過去のつらい経験
トラウマが関係していることがあります。

人は
あまりにも苦しい経験をすると

そのときの気持ちや感覚を
十分に感じきれないことがあります。

怖かった

悲しかった

寂しかった

助けてほしかった

本当はそう感じていたとしても

そのまま感じることが
難しかったのかもしれません。

そのため、
そのときの感覚を
どこかへ押し込めたまま

何とか生きのびてきた

ということがあります。

そして大人になってからも

似たような状況になると

その頃の感覚が
急に出てくることがあります。

すると

今の出来事以上に苦しくなる

今の相手以上に怖く感じる

今の状況以上に怒りが大きくなる

ということが起こります。

怒りや不安の裏で起きていること

たとえば

パートナーの何気ない一言で
強い怒りが出てくる

返信が遅いだけで
見捨てられたような気持ちになる

失敗したわけではないのに
強い不安に飲み込まれる

ということがあります。

そのとき本人は

「なぜこんなに苦しいのか」

分からなくなっている

ことも少なくありません。

ですが実際には

今起きていることだけに
反応しているわけではなく

過去のつらい経験の中で
感じていた感覚も

一緒に反応していることがあります。

そのため

本人にとっては
大げさに反応しているわけではなく

本当に危険なことが起きているように
感じられてしまうのです。

感情に飲み込まれないために

大切なのは

「怒らないようにすること」

でも

「不安をなくすこと」

でもありません。

むしろ必要なのは

なぜそこまで強く反応してしまうのか

その背景を知っていくことです。

怒りや不安に飲み込まれているとき

多くの方は

「こんな自分はダメだ」

「また失敗してしまった」

と自分を責めています。

だけど

責めれば責めるほど

苦しさは強くなってしまいます。

なぜなら

その反応は

自分を困らせるために出てきているのではなく

今まで何とか生きてくるため

必要だった反応だからです。

そのため

まず必要なのは

その反応を無理になくそうとするのでなく

「なぜ出てきたのだろう」

と見ていくことです。

すると少しずつ

怒りの奥にあった悲しさ

不安の奥にあった寂しさ

強がりの奥にあった怖さ

そういったものが見えてくることがあります。

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また、

こうした状態の背景には

子どもの頃から

気持ちを我慢してきた経験が

関係していることもあります。

本当は助けてほしかった

本当は寂しかった

本当は守ってほしかった

だけど

それを感じることが難しく

一人で頑張るしかなかった。

そのような状態は

「隠れアダルトチルドレン」

と呼ばれることがあります。

また、

人との距離が近づくと不安になる

見捨てられることが怖い

安心したいのに人を信じられない

という場合には

「大人の愛着障害」

と呼ばれる状態が関係していることもあります。

感情に飲み込まれてしまう状態は

そうした生きづらさと

深くつながっていることがあります。

回復とは感情をなくすことではない

回復というと

怒らなくなること

不安にならなくなること

を想像する方もいます。

だけど実際には

感情そのものがなくなるわけではありません。

怒ることもある

不安になることもある

悲しくなることもある

それは自然なことです。

大切なのは

感情が出てきても

それに飲み込まれなくなることです。

「ああ、今は不安なんだな」

「今は怒っているんだな」

と少し距離を置いて見られるようになると

感情に振り回されることが少なくなっていきます。

そうすると

今まで避けていたことに挑戦したり

人を頼ったり

自分の気持ちを伝えたり

断ったり

休んだり

そんなことも少しずつできるようになっていきます。

そして

「このままの自分でも大丈夫なんだ」

という感覚を育てていくことができます。

カウンセリングでできること

カウンセリングでは

「怒らないようにしましょう」

「考え方を変えましょう」

ということだけを目指すわけではありません。

なぜそこまで苦しくなるのか

なぜ感情に飲み込まれてしまうのか

その背景を一緒に整理していきます。

話していく中で

過去の経験

人との距離感

見捨てられ不安

自己肯定感

親子関係

愛着の問題

などが見えてくることもあります。

また

感情をなくすのでなく

感情との付き合い方を少しずつ身につけていくことで

飲み込まれにくくなっていくこともあります。

石川県白山市(松任駅前)の
カウンセリングルームでも

怒りが止まらない

不安が大きくなりすぎる

依存的な行動がやめられない

感情のコントロールが難しい

感情に振り回されてしまう

という方のご相談をお受けしています。

「なぜこんなに苦しいのか分からない」

という状態でも大丈夫です。

一緒に整理しながら

少しずつ苦しさの背景を見ていけたらと思っています。

著者:公認心理師 ただ心のカウンセリング 太多誠

 tel: 03-4296-2035076-275-3789

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