※ その他の文章など

キレすぎる、不安すぎる、をコントロールできないでいるあなたへ

キレすぎる、不安すぎる、をコントロールできないでいる方へ

ある状況になると、、

自分で止められないほど怒ってしまう

なにか不安な感覚にのみ込まれてしまう

だけど

どうすればいいのか

どう考えればいいのか

分からない、、

相手を傷つけたくなくて

がまんするけれど、

急に

相手のことを許せなくなって

糸が切れたように怒りだしてしまう

そして相手を傷つけてしまったことに

後から後悔する

なにか不安な感覚にのみ込まれて

抜け出せないときには、

そんな感覚のなか

怖い、逃げ出したい、消えたい、

となりながらも

食べること、買い物をすること、

ゲームをすること、ギャンブルをすること、

自傷すること、を飲むこと、

自慰行為をすること、仕事をすること

などで

何とか保とうとする

そして

その行為自体がクセになってしまう

やめるように言われても

自分のことを責めたりしても

それでもやめられない、、

それはトラウマによってできてしまった、

生存本能からくる脳の働き

が関わっているからかもしれません。

ポリヴェーガル理論を参照

話は変わりますが、、

私たちは

職場、友人、家族とでは、

それぞれの前で

自分のキャラがちがいますよね

そんなふうに

ひとの人格は、

必要な時に必要な人格が

なんとなく出てきます。

それぞれの状況や相手によって

自分がちがう雰囲気になっていても、

自分が多重人格で病気かもしれない

などと思ったりしなくて大丈夫です

今はこの感じが出てきてるな、、

と分かっていれば問題ありません。

だけど、

トラウマのある人は

トラウマを受けていた時期の人格

出てくる時にだけ、

その人格に

自分をのっとられてしまいます。

のっとられると

自分の思考は

その人格そのものになってしまいます

そのため、

今はこの人格が出てきているな、、

とは思えなくなります。

トラウマを受けていた時の人格が

恐怖にのみ込まれていたら、

逃げたくて仕方なくなる

無力感にさいなまれていたら、

ささいなことでも前に進めなくなる

すべて自分が悪いと思い込んでいたら、

自分を責め続けたり

誰かの犠牲になろうとする

何かしらのルールを絶対だと思い込んでいたら、

守らない人を罰しようとする

そんなふうに、、

出てきた人格のときの感覚になり、

考え方そのときの自分

のようになってしまいます。

人はトラウマによって、

ある時の

ある状況に引き戻されたかのように

あるいは、

よく分からない不安定な感じに

簡単にのっとられてしまいます。

それはトラウマを受けた時に

そのときの自分を切り離してしまい、

そのときの自分が

今の自分とつながらず

存在しているためです

そのため、

そのときの人格が出てくるときには、

急に今の自分(の感覚)と

入れ替わってしまいます。

脳の状態から見ると

それは

ある状況に対して

恐怖や不安を感じるように

神経回路が

できてしまっている状態であり

ある状況を危険だというスイッチが

脳の深い部分に

できてしまっているということです

今の状況は危険でない

と分かっていても、

勝手に脳が危険だと言ってきます。

それは

過去のおそろしいことと似た状況から、

すぐにでも逃げられる

あるいは対処できるようにするための

本能による働きであり

人や状況によっては、

すべてをあきらめて動かないように、

とインプットされている場合もあります。

生存本能から

切り離してしまった人格

危険を察知すると

すぐに入れ替わってしまう人格

それが

トラウマを受けていたときの人格です。

その人格が

今の状況に

合わないことをしたり

言ったりしてしまい

自分のことを苦しめたり

人に迷惑をかけてしまう、、

そんな人格のことを

否定して

無理に抑え込もうとしても

それは

変わってくれません

この状態から抜け出すのに

必要なのは

その人格も記憶も受け入れて、

切り離してしまった自分に

過去のぽっかり空いたところへ

戻ってきてもらうことです。

※すべての出来事や気持ちを

思い出したり

受けとめたりしなくても大丈夫です

その人格を認めてあげる

その状況の時

見ることのできなかった、

見るわけにはいかなかった

弱い気持ちをわかってあげる

そうして

今の自分とつながると、

その人格も

自分の中にいる一人だと

そう見られるようになり、

のみ込まれたりしなくなります。

ただ、解決には

頭で考えて何とかしようとしても

できない場合が多いです。

それは

トラウマによる危険信号が

脳の神経回路に

組み込まれていて、

自動的に脳が反応してしまうからです。

そのためまず必要になるのは

1.脳がその状況に

反応しにくくなるようにすること

それにより、

のみこまれないようになることです

それには

タッピングのような方法が有効です。

その上で

2.ある状況になると出てくる、

不安定な感覚、を見ていく

感覚にのみ込まれるでなく、

その感覚をなくすのでもなく、

少し距離を置いて見ていく

これは

フォーカシングホログラフィートーク

というような方法が有効です。

そこまでできて初めて、

3.健全な考え方

変われるようになります

今はもう、

あの状況ではない

と実感として理解して

逃げなくていい

たたかわなくていい

あきらめなくていい

そのままでもいい

そう思えるようになります。

のみ込まれなくなると、、

またのみ込まれたらどうしよう

などと

常に気を張る必要もなくなるので、

周りの人たちのように、

したいときにしたいことをして、

そんな自分でもいいんだな、、

のんびり過ごしたり

好きなことを

好きと言ったり

してほしいことを

そのまま頼んだり、甘えたり

イヤなことを

理由を考えずに断ったり

できるか分からないことを

なんとなく始めてみたり

そんなことも

しやすくなってきます。

ある人格や感覚にのみ込まれる

というような状態は

さまざまな症状と関係していると考えられます。

不安障害、強迫性障害、解離性障害、

パニック障害、発達性トラウマ障害、

過食症、自己愛性パーソナリティ、

境界性パーソナリティー、その他、

そのため

これらのような症状にも、

根本的なところからアプローチをすることで

改善を早めること

ができるだろうと考えられます。

著者:公認心理師 ただ心のカウンセリング 太多誠

 tel: 03-4296-2035076-275-3789

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