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【石川県】お子さんからの相談に気をつけてほしいこと

              

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お子さんから相談された時に

気をつけてほしいこと

お子さんが

いじめにあっているかもしれない時

何となく

言ってしまうことがあるかと思います

もちろんそれは

お子さんのことを思って、、

それでも

お子さんからすると

ちゃんと聴いてもらえなかった

もう大人には相談しない

無力感、、やる気ない、、

そうなってしまうこともあります

今、大人になっている私たち

当たり前と思ってきていたことが

子どもにとって

(大人である私たちにとっても)

致命的なダメージを与え得る

ということがわかってきています

もしそういうことを

過去に言ってしまった、、

とわかったら

後からでもいいので

お子さんに謝るようにしましょう

そしてこれからは

そういう思い込み(バイアス)を

少し意識して

言葉を選んでもらえるとうれしいです

では

そういう思い込みの言葉について

いくつかお伝えさせていただきますね

次の言葉は

お子さん本人のことを責めている

ことになり得ます

・あなたに隙があったのではないか

・あなたが強くならないと

・縁を切れと言ったでしょう

・喧嘩両成敗、お互いさまではないか

次の言葉は

受け入れるよう押しつけている

ことになり得ます

・許してあげなさい

・その年齢ではよくあることだ

・一年生のうちは我慢することだ

次の言葉は

大したことではないと伝えている

ことになり得ます

かまってほしいだけだから、無視していればなくなるよ

・別のことでいつか見返してやりなさい

次の言葉は

私は何もする気がないと伝えている

ことになり得ます

・証拠がないと何もできないよ

・それくらい自力で解決しなさい

・問題を起こさず仲良くしなさい

そのように伝えて

その時は何とかなったとしても

その後

お子さんが

さらに大変な状況にさらされた時

もう相談してくれないかもしれません

お子さんが大人になっても

人を頼れない

相談できない

断れない

ようになるかもしれません

もしあなた自身に

そういう傾向があるとしたら

あなたがそう言われて

きていたからかもしれません

お子さんに

同じような思いをさせないためにも

少しずつでいいので

意識してみていただけるとうれしいです

その上で

どんなふうに聴いてあげるかですが、、

何が正しいか間違っているかはおいといて

お子さんの気持ちを聴く

どうしてほしいか、してほしくないか

それを聞いた上で

できそうなことを一緒に考える

場合によっては

学校にも相談して一緒に考えてもらうようにしましょう

今の学校は

相談があったら担任だけが対処するのでなく

学年の教師全体

あるいは、担任やスクールカウンセラーなどを含むチームで対応してくれます

学校へ相談するのがイヤだというお子さんには

外部の相談先も伝えておくといいかもしれません

「チャイルドライン」(民間NPO)

0120-99-7777/月~土 16:00~21:00

「24時間いじめ相談ダイヤル」(文部科学省)

0570-0-78310/24時間対応

「子どもの人権110番」(法務省)

0120-007-110/平日8:30~17:15

お子さんに対しても

他人に対しても

何でもうまくできる人はいません

なので完璧にできないととは思わないでください

今まで

うまくできていなかったとしても

自分を責めないでください

できていなかったことは

これから少しずつできるようになればいいです

イヤな思いをさせていたと気づいたら

そのことを具体的に伝えて謝ってあげたらいいです

大事なのは

あなたがお子さんのことを大切に思っているかどうかです

その時その時

今の自分にできる範囲で

お子さんのことを大切にしてあげて

同じくらい

あなた自身のことも大切にしてあげて

お互いに

のびのび過ごしてもらえたらうれしいです

著者:公認心理師 ただ心のカウンセリング 太多誠

 tel: 076-275-378903-4296-2035

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参考:『「助けて」が言えない』

   松本俊彦 編 日本評論社

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